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フランス料理になったイタリア料理(1)

  • 2017年7月3日
  • 読了時間: 3分

先月ののんとろっぽ日曜俱楽部、

「フランス料理になったイタリア料理」、大変好評に終わりました。

ありがとうございました。

ざっくり内容をお伝えしたいと思います。

店内はいつもより暗め、ろうそくをいつもより立ててセッティングしました。

まずはみなさまにバラの入った水で手を洗っていただました。

これは当時生水はペストになると信じられていたため

このように香りをつけたバラ水を多用していました。

ええ~バラが入っただけじゃんとか言ってはいけません(笑)

やや儀式がかっていますね~

今回の設定は結構金持ち目の会食のイメージです。

生花は豪商ではもっと飾り立てられてたことでしょう。

てんこ盛りがスキだったようデス。

生水は飲んではいけないので当然ワインが水代わりに飲むものとされていました。

子供はワインを水で割って飲む。

どうしてもワインが飲めない時はレモネードのようなものや

先日もお伝えした昔の調味料agrestoにはちみつやスパイスを入れて水で割ってのんでいました。

水で割っちゃってるじゃない!とか言ってはいけません。

すぱいすがはいっていればOKとか謎のルールがいっぱいあるのです。

今回は一人一皿、グラスもお一人ずつですが

当時は2~4人くらいで取り皿もグラスもひとつでした。

しかもceramica陶器なんて金持ちの象徴です。

カテリーナくらいの時代からです。

金持ちだって直前の中世までは取り皿なんてなかったんです。

大きなパンを皿の代わりにして

テーブルクロスの上に直接置いて食べていました。

肉汁などでしみしみになったパンは使用人やその辺にごろごろしていた野良犬に与えられたのです。

なのでしみパンや漬けパンはないです(笑)皿の代わりだもん。

使用人たちはおこぼれに預かれるので

食べきれないほどの饗宴をする主人はとても慕われていたわけデス。

さてさて、時代はカテリーナ頃ですから

フォークをフランスに持っていったのもカテリーナ・デ・メディチでした。

この当時は手で食べるのが普通で

(親指、人差し指、中指の3本を美しくつかうのが出自のよろしい方)

スープは回し飲み、ナイフは切るほかに肉などを刺してうやうやしく口に運んでいました。

フォークは今のケーキフォークのような小さい2本歯がようやく浸透してきて

スプーンなんて超!!金持ちのアピールできるものだったので

お客様はご自身でもってきて自慢しあっていたようデス。

ちなみにカテリーナが嫁いだフランスヴァロア朝がなくなり

縁戚のブルボン家がフランス王家になり、太陽王ルイ14世でさえも

フォークは上手につかえず最後まで手で食べていた模様(笑)

それくらいカトラリーは根付かなかったんですね~

今回も主に手で、フォークもちいさく、ナイフで刺して食べていただきました。

そしてナフキンもご用意いたしました。

みんなテーブルクロスで手を拭いたり鼻をかんだり(!!)してたので

ひっくり返したり、ばっちぃってことでナフキンを使うようになりました。

当時はもっと大きいバスタオルサイズを肩からかけたり

首にぶら下げたり、それで手や口を拭くだけでなく

鼻もかんだりした(!!)ので大きいサイズだったんですね~

でもそんなサイズは今回は普通サイズ。

私も肩にかけて使ってみました。

立ち上がっても落っことしません(笑)

(2)につづく

 
 
 

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