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天才たちの時代、そして私。

今日はエゾ鹿くんと和田浦のサバ、

そして高かったけどサヨリ!

さよりって本当にきれいだよね。

剣みたい。

サヨリはウドと一緒にpiemonteピエモンテの伝統的なソース、

サルサ ヴェルデ(グリーンソース)で召し上がってね♡

さて、築地への行き帰りの電車の中は

本を読むか、イタリア語の宿題(これは持って歩いて重い思いしているだけに近い)を

することにしています。

ま、かなり寝ちゃってる時も多いんだけど(笑)

今日はうたちゃんに勧められて麻布にあった伝説の焼き鳥屋「門扇」のご主人

岩本一宏さんの本。

私がコックになってすぐくらい(2001)にお店をたたまれてハワイに移住されているらしい。

うたちゃんが言うには天才だったという。

食べてみたかったな・・・。

岩本さんは重よしの佐藤さんとかと同じ年くらいの方。

1972年に「門扇」を開店。

確か重よしもそのくらいだったはず。

高度成長期の名残があってその後のバブルに向かって一気に駆け上がった時代。

小林秀雄、白洲正子などまだまだ天才たちが活躍、

そんな時代を「門扇」や「重よし」は生き抜いてきた勢いが

この本から感じられる。

スピード感と情熱、向こうっ気と厳しさが一体となった本だ。

こういう天才が生まれた時代を感じる。

その時代その人でいろいろなシェフが居ていいと思う。

私は私の思うシェフの在り方を今朝も改めて強く思った。

私の思うシェフはしなやかで音楽や自然を愛し、

お母さんのように(包容力はないけど(笑))になりたいな。

かつてミシュランガイドが始まった頃のメールように。

イタリアの星付きがマンマやおばあちゃま(ノンナ)の時代だったころのように。

やさしくて体にすっと入って家族やともだちのように。

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