DOX P.X.
Gran Reserva1986
Bodegas
Toro Arbala
ドン・ペーエキス グラン レゼルヴァ
ボデガス・トロ・アルバラ
Glass¥1,200 1/2¥600(税抜き)
のんとろっぽでは食事やワインのあとに食後酒を召し上がるお客様がいらっしゃいます。女性の方は甘いリキュールやデザートワインを召し上がり、男性の方はグラッパやモルトウィスキーをのまれる方が多いです。
日本の男性は甘いお酒よりハードリカーを好まれる方が多いです。
しかし、イタリアのレストランやバールなどでは紳士の方が甘いお酒をおいしそうに召し上がっているのをよく見かけます。
成熟した紳士は甘さは強さとやさしさ。そして色気。
ハードリカーは感覚がより内向きに向かっていき、逆に甘いお酒は感覚が外へと時空と時間を越えて解き放たれるような感じがします。
このDON P.X.アモンティラードは熟成によって黒に近いくらい濃縮して甘さの中にハーブやスパイスの香りがエキゾチックに溶け込んでいます。
とろりと口に含むと甘さとアルコールが複雑にからまり、味わいの波がゆっくり幾重にも重なり、そして感覚が外へ広がります。
いつまでも続く長い余韻の中に浪漫の旅へと船出をしてみませんか。
フラメンコ、闘牛、そしてワイン。
スペイン南部 アンダルシア州、第3の都市 コルドバ。その南アギラル・デ・ラ・フロンテラにトロ・アルバラのボデガはあります。
トロ・アルバラの設立は1922 年。モンティーリャ•モリレスで確立された伝統的な手法を頑なに守り最高のペドロ・ヒメネスを造り続け、スペインの至宝とも呼ばれています。大陸性の乾燥した土地で作られた葡萄は糖度が非常に高い状態で収穫され、代名詞となっているDON P.X.(ドン・ペーエキス)用の葡萄は、丹念に麦わらの上に並べられて約2 週間を太陽の下で干すことで、さらに糖度は上昇します。そうして干し葡萄状態になったものを圧搾し(4kgの葡萄から1L の果汁しか得られない)、発酵させます。5ヶ月の発酵の後、P.X. ワインを蒸留したスピリッツで酒精強化を施して、その後、長い熟成の期間を経て瓶詰めされます。
これらのワインは、極めて少量生産で、1930 年代の樽まで最高の状態で
大切に保管されています。
創設者の子孫であり、現当主であるサー・アントニオ・サンチェスにより、狂信的ともいえる高潔さをもって、この「スペインの至宝」は維持されています。
現当主 サー・アントニオ・サンチェス
« Montilla Moriles(モンティーリャ・モリレス)»
スペイン南部アンダルシア州コルドバ県モンティーリャ地区の原産地呼称。シェリーの生産地ヘレスの北東に位置し、シェリーと製法は似ているが独自の個性を確立したワインを生み出す産地であり、この地では“シェリー”とは呼ばない。
モンティーリャ・スタイルのワインから、シェリーの分類のひとつである“アモンティリャード(モンティーリャに似たの意味)”が生まれたとされている。
葡萄栽培の9割以上が高貴品種ペドロ・ヒメネス(P.X.)で、辛口の白ワインから甘口まで造られている。(ヘレスでは主に甘口にP.X.が使用され、辛口の白ワインにはパロミノが栽培・使用されるが、P.X.はパロミノに比べて圧倒的に収量が低く、果実味が凝縮している。)
大陸性のとても暑く乾いた気候で、日照量は年間3,000 時間!アルバリサと呼ばれる石灰質土壌が特徴で、これは漸新世時代(約3,400万年前)にこの地が内海だった頃の堆積物で構成される美しい白い土壌。炭酸カルシウムや珪土が多量に含まれ、葡萄にミネラルを与えると同時に、
保湿性が高いため、冬場にしか降らない雨を土壌に蓄えることで夏場の乾燥した期間でも葡萄に水分を供給することができる。
この圧倒的な太陽の力、そして乾燥と保水のバランスという条件のもとで、P.X.(ペドロ・ヒメネス)は病害に合わずに完熟する。もともと糖度が高い品種だが、こうやって健全に完熟したP.X.を用いることで、14 度〜16 度という高いアルコール度数のワインができる。